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BSPC研究会|高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物

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BSPCとは

BSPCとは、鉄を造るときに副産される高炉スラグを有効に利用した『高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物』です。英語で表記すると『Highly Durable Prestressed Concrete Structures with using Ground-granulated Blast-furnace Slag』となり、この頭文字を組み合わせて『BSPC』と略称いたします。

カタログ・ダウンロード

カタログ・ダウンロード BSPCのカタログをダウンロード頂けます。 

※PDFファイルをご覧頂く際は、Acrobat Readerが必要です。
※インストールされていない方は、こちらからダウンロードしてインストールしてからご覧ください。

BSPCの4つの特徴

塩害に強い

海上部や海岸線付近では飛来塩分によってコンクリート中に塩分が蓄積し、鋼材を発錆させ耐力を低下させますが、高炉スラグ微粉末を混入することにより、塩分を表層部分で遮断し内部への拡散を抑制します。沖縄県で実施した暴露試験においても、高炉スラグ微粉末が塩分の浸透を抑制する性能に優れていることが確認されています。

凍結防止剤に強い

塩化カルシウムやカルシウムマグネシウムアセテート等の凍結防止剤がコンクリートに侵入すると、コンクリート硬化体中の水酸化カルシウムが溶脱し劣化します。これに凍結融解作用が加わるとコンクリートの劣化は著しく進行します。これに対して、高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートは組織を緻密化させ、水酸化カルシウムの溶脱を抑制します。

ASRに強い

アルカリシリカ反応(ASR)は、骨材に含まれる反応性シリカ鉱物とコンクリートの細孔溶液に含まれる水酸化アルカリの化学反応です。化学反応で生成された膨張性のアルカリシリカゲルは、コンクリートの膨張によるひび割れなどの劣化を生じます。高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートは、セメントの一部を高炉スラグ微粉末で置換することによる希釈効果に加えて、細孔溶液中からの水酸化アルカリが除去される効果や水分、アルカリイオンの移動速度が小さくなるなどの効果により、ASRの発生を抑制します。

環境に優しい
副産物の利用・環境負荷低減

高炉スラグ微粉末は、高炉で銑鉄を製造する際に排出される副産物であり、資源のリサイクルという観点から有効です。

省資源・自然保護

高炉スラグ微粉末をセメントと置き換えることで、セメントの原料として使用する石灰石などの天然資源の量を減らすことができ、資源保護の観点から有効です。

省エネルギー・地球温暖化防止

高炉スラグ微粉末は、副産された水砕スラグを乾燥・粉砕して製造するため、セメントのような焼成工程がなく、燃焼用のエネルギーが削減できます。また、同時にCO2の発生が大幅に抑制されます。

基本性能 実大桁による破壊試験を実施し、従来のコンクリートと同等以上の耐力を有することを確認しています。
各種物性値も従来のコンクリートと同等であることを実験により確認しています。
施工実績 BSPCは1998年に沖縄の橋梁で使用されて以来,日本全国で採用いただいています。対象構造は橋梁が大半ですが,建築部材,防災設備,まくらぎなど橋梁以外での実績もあります。また,高い耐久性により,毎年実績は増加しています。

会員会社

株式会社安倍日鋼工業オリエンタル白石株式会社株式会社ピーエス三菱株式会社IHIインフラ建設三井住友建設kaisyarogo